カテゴリ:私の本だな( 66 )
私の本だなから 11月 ~大人の生き方 大人の死に方  海原純子~
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12月になりました。
ちょっと遅くなったけれど11月の本だなです。

講演会を聴く機会がありました。
最後にそっと紹介された著書。
今でなければ手に取らないかもと、
その足で書店に。
著者の体験を織り交ぜながらのエッセイ。
なんだか著者がそばにいるよう、と思うのは、
節々で読者に語りかける言葉のせいかもしれない。
深呼吸したくなるような、でも身の引き締まるような…。
ほとんど電車で読みました。
電車のなかで二度泣きました。
著者は医学博士。
20年間止めていた歌手活動も開始された。

大人の生き方 大人の死に方
海原純子
毎日新聞社
by nahonews | 2011-12-02 00:18 | 私の本だな | Comments(1)
私の本だなから 10月 ~ジェインのもうふ~
c0138704_21564195.jpg人物のしぐさ、動きがうまく捉えられている、というデッサンの意味で
ある人からすすめられた本。
手に取るまでは知りませんでした。
人物だけでなく、画面のデザイン処理が素晴らしい。

赤ちゃんの時からずっと肌身離さず持っている毛布。
幼児期、子ども時期まで、一枚の毛布を通してジェィンのこころは成長します。
小さかった自分自身も思い出すような、どこか懐かしいストーリー。

アーサー・ミラー作
アル・パーカー絵
厨川圭子訳
偕成社
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by nahonews | 2011-10-31 19:26 | 私の本だな | Comments(0)
私の本だなから 9月 ~小林秀雄 美と出会う旅~
c0138704_2192332.jpg10月になってしまいましたが、9月の本だなです。
9月に京都の恵文社一乗寺店で見つけた本。
(いいですね~、恵文社は本屋さんというより美術館のようで、一日中でも居てしまいそうです)

ここのところ、小林秀雄が気になっていました。
評論家の小林秀雄、というより、彼の芸術、美に対するこころを垣間見るようです。
解説や文章は少なく、写真が多く手に取りやすい。

本誌61ページの写真に見入ってしまいました。
鎌倉・山の上の家の居間にてとあります。
絵はセザンヌの「森」。
その深い色に惹きつけられるのは居間の空間のせいなのか…。

小林は1952年暮から1953年の夏にかけてヨーロッパを旅行し、旅先では必ず美術館を訪れます。
ミレーの「晩鐘」を次のようにあげていたのに感銘を受けました。
~これは風景画であり、風景画の勝利である。晩鐘は自然の語る言葉であって、余計な事を考えたり、感じたりする暇のない二人の人間が、自然を相手の日々の勤労によって、この言葉を感じている。解し難い言葉だが、それを聞くことは正しいと感じている。生きているのは先ず自然であり、人間は、自然から命を通わせてもらっている。~
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「小林秀雄 美と出会う旅」
白洲信哉[編]
新潮社
by nahonews | 2011-10-01 12:47 | 私の本だな | Comments(0)
私の本だなから 8月 ~ 「思い出トランプ」 向田邦子 ~
c0138704_7294327.jpgこれまでなぜ向田邦子の本を読んでいなかったのか。
夏の初め、
引っ越しで部屋を片づけていた姉の部屋から出てきたこの本をもらった。
装丁も好きだ。
風間完氏の絵は昔から目にとめている。

短編なので寝る前に一遍ずつ読んだ。
特に「大根の月」。
母親の子どもを思う、想う、おもう。
との字も合わないような気がする。
「哀しい」ということばと「愛しい」を足したような、母親だけが持つ感情のように思う。
うーん、ことばで言い表せない。

没後30年が経つ。
亡くなったのはちょうど今の私と同じ歳であるのも
惹かれる因だと感じる。

姉の新しい本棚には数々の向田シリーズが並んでいた。
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by nahonews | 2011-08-31 23:02 | 私の本だな | Comments(0)
私の本だなから 7月 ~日本画の技法~
c0138704_10315298.jpg「奈穂子へ」と付箋がついている。
実家の父の書斎から見つけた。
古本の好きな父がいつ私のために買っていたのか、またいつ渡そうとしていたのか…。
もう、昔のようにまともに話もできなくなった今、
その父の想いだけがぷっくりと膨らんで私に押し寄せてきて、目頭が熱くなる。

日本画の技法 
美術出版社
執筆者 吉岡堅二 福田豊四朗 東山魁夷 上村松篁 
    橋本明治
1962 5版 

群青…絵具の生命とでもいうべきもの、つまり純度の上からも、その色調の持っている豊かな色彩からも、他のあらゆる顔料の中で、これほど美しいものを見出すことが出来ないといえます…

下の写真はまだ若い東山魁夷氏が日本画の描き方を紹介している、めずらしいもの。

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by nahonews | 2011-07-31 10:29 | 私の本だな | Comments(0)
私の本だなから 6月 ~Artists` Helpers Enjoy the Evenings~ 
c0138704_211215.jpgいつごろからか、ずいぶん前から持っています。
ゴフスタインの絵本のひとつ
まだ、子どもがいないころ、自分のために、
シンプルな色使いにひとめぼれして、直ちに買った記憶があります。
ああ、こんな絵本が作れたらなあと思います。


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by nahonews | 2011-06-30 21:00 | 私の本だな | Comments(0)
私の本だなから 5月 ~毛皮ひめ~
c0138704_152023100.jpg母親を早く亡くしたお姫様が、小さい頃淋しい思いをしていましたが、乳母に料理や作法をならい、
なんでもできる、つよくてかしこい姫に育ってゆきます。それから…。

女の子の母親ならこの毛皮ひめのような賢さを持ってほしいとだれもが思うでしょう。
そんな、勇気づけられるお話です。
アニタ・ローベルの美しい画面構成と
中世の絵画を思わせる落ち着いた色彩は
お話をより深くしていると感じます。

シャーロット・ハック 文
アニタ・ローベル 絵
松井るり子 訳
セーラー出版
※残念ながら今年中で絶版の予定、
 年内なら、手に入ります。   
c0138704_15214814.jpgc0138704_15222538.jpg裏表紙もとても好きです。
by nahonews | 2011-05-31 15:20 | 私の本だな | Comments(0)
私の本だな 番外編 ~パラレルワールド・ラブ・ストーリー/ 東野圭吾~
c0138704_2146215.jpg「ただのミステリーちゃうで。」と
大学の文学部に入ってからいろいろ読み始めた息子。
「ミステリーはね~。」と偏見の私。
東野圭吾、同い年だなあ。じゃ、読んでみようかな。
とはいえ3日で読んでしまった。(私にしては速い。)

こんなに感動させるミステリーがあるだろうか。
ミステリーという形をとった心理学書、とでもいうべき。
ほんとうに強い人、とは? …考えさせられる。
胸がきゅーんと締め付けられるような切なさを感じたまま。

私がこれだ!と感じた一節です。
~嫌なこと、悲しいこと、辛いことを経験したことによる心の痛みを、すべて忘れるという
方法で解決していいものだろうか。
むしろ人間はそうした心の痛みを、一生抱えて生きていくべきではないのか。~
by nahonews | 2011-05-14 21:46 | 私の本だな | Comments(1)
私の本だなから 5月 ~ジャクリーヌさんのアップリケ絵本~
c0138704_5581749.jpg会社務めをして間もない頃購入した本。
アップリケはしません(できません)が、絵本のように、また暮らしのエッセンスの本として
この本を眺めてはため息をついたものでした。

どのページもアップリケのなかから子どもたちの声がしてきそうな
まさに「絵本」です。

著者 ジャクリーヌ・ゴヴァン
発行 文化出版局
   昭和59年第4刷

30年くらい前ですね。
もうないかもしれません。c0138704_5584071.jpg
by nahonews | 2011-04-29 05:57 | 私の本だな | Comments(0)
私の本だなから   3月  ~クニエダヤスエさんの本~ 
c0138704_1611015.jpgテーブルコーディネートに興味を持ったのがきっかけで、
普段の暮らしを大切にすることを教わったのはクニエダヤスエさんの本からだと思います。
たくさんあるクニエダさんの本のなかでこの2冊は特に好きで、もうぼろぼろになってしまっています。
「すてきな一日の時間割」の中の、大橋歩さんのイラストも素敵です。

そのクニエダヤスエさんは、先日亡くなられました。
お出会いしたのが、今の私たちと同じ歳だったなんて!と
友人と驚きあい、
お互い「今」を大切にすることを仕事を通して伝えてゆけたらね、
とメールを交わしました。
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by nahonews | 2011-03-30 16:11 | 私の本だな | Comments(0)