![]() 9月に京都の恵文社一乗寺店で見つけた本。 (いいですね~、恵文社は本屋さんというより美術館のようで、一日中でも居てしまいそうです) ここのところ、小林秀雄が気になっていました。 評論家の小林秀雄、というより、彼の芸術、美に対するこころを垣間見るようです。 解説や文章は少なく、写真が多く手に取りやすい。 本誌61ページの写真に見入ってしまいました。 鎌倉・山の上の家の居間にてとあります。 絵はセザンヌの「森」。 その深い色に惹きつけられるのは居間の空間のせいなのか…。 小林は1952年暮から1953年の夏にかけてヨーロッパを旅行し、旅先では必ず美術館を訪れます。 ミレーの「晩鐘」を次のようにあげていたのに感銘を受けました。 ~これは風景画であり、風景画の勝利である。晩鐘は自然の語る言葉であって、余計な事を考えたり、感じたりする暇のない二人の人間が、自然を相手の日々の勤労によって、この言葉を感じている。解し難い言葉だが、それを聞くことは正しいと感じている。生きているのは先ず自然であり、人間は、自然から命を通わせてもらっている。~ ![]() 「小林秀雄 美と出会う旅」 白洲信哉[編] 新潮社
by nahonews
| 2011-10-01 12:47
| 私の本だな
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